岩場などで一時的にトレッキングポールをザックにつける方法|登山

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登山でトレッキングポールを使う人はすごく増えてきました。
膝への負担を軽減するためや、推進力を得るために使用する方が多いと思いますが、やはりバランスを取るうえでは登る時も下山する時も非常に役に立ちます。
しかし、手を使うような岩場や急登、梯子や鎖がかかっている場所などではトレッキングポールを両手に持ったままでは逆に危険です。
かといってその都度ザックにしまうのは面倒だったりするので、ついつい片手で2本持ったりしてその場をやり過ごしてしまうこともあるのではないでしょうか。
今回はそんなトレッキングポールを一時的にザックに取り付ける簡単な2つの方法を紹介します。

忍者型と侍型

取り付け方のスタイルとしては大きく2つ。忍者型と侍型があります。
ちなみにこの“忍者型”とか“侍型”という呼び方は一般的に通用する呼び名ではありません。
私がこれを説明するのに便利だから使っているだけなので、登山仲間との会話で「私はトレッキンポールは侍型だから」と当たり前のように使って話すと、聞いている方は???となるので気をつけましょう(笑)

この呼び名は忍者や侍の刀の持ち方からきています。
すでに想像できるかもしれませんが、忍者は背中に、侍は脇に刀がありますよね。
トレッキングポールを刀に見立てた場合、取り付け位置がどこかでそれぞれ違います。

忍者型は背中とザックの間に挟むだけ

まず忍者型ですが、写真で示す通りポールを自分の背中とザックの間に通すだけです。
この時、ポールは持ち手を上にして、お尻の方から通すようにしましょう!
そうしないと、ポールの先端やポールについた土などでウェアを汚してしまう恐れがあります。
また、背中をちょっと丸めるようにして歩けばずれ落ちる事もなくしっかりと背中にキープする事ができます。
この忍者型ですが、こちらは道具もなにも必要ありません。
ですから誰でも簡単に実践する事ができるメリットがありますが、デメリットとしては背中に違和感ありまくりです。というか正直“痛い”です。
ちょっとした梯子や鎖場を通過する程度ならいいのですが、数十分以上続くようなところでは向かないです。ですから私は次の侍型をオススメします。

侍型に必要なのは100均で売ってるカラビナ2個

忍者型に対して侍型はポールを脇に取り付けます。
一部のメーカーのザックには、あらかじめ取り付けるためのフックがついているようですが、そんなザックを持っていない人は100円ショップに行ってカラビナを2つ購入してきましょう。
もしくは家に余っているカラビナを使っても結構です。
大きさは80mm程度のものがいいと思います。

このカラビナをショルダーベルトとザックのサイドにあるベルトに付ければ完成です。
サイドにベルトがない場合はショルダーベルトの下の部分でもいけると思います。

取り付け方は、ポールの先端を下のカラビナに通してから上部のカラビナにポールのストラップを通せば完了です。

注意!:折り畳み式のポールを使っている方は折りたたんで付属のベルト等で束ねるなどしてください。

事前に試すのを忘れずに!

いかがでしたでしょうか。
これで岩場や急登、梯子を上る前にザックをいちいち下ろしてしまわなくても簡単、便利にトレッキングポールを持ち歩くことが出来ますね。

どちらの方法でもポールは短くしてから取り付けないと、体から大きくはみ出してしまいますので、後ろの人にぶつかったり、草木に引っかかって危ないですから注意しましょう。
そして、安全のためにいきなり山で試すことはしないで、一度自宅などで試してから実践してみてくださいね。

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